僕がまだ児童養護施設で働いていた時の担当をしていた子で、
わざわざ三重まで会いに来てくれました。
彼との再会は6年ぶりで、当時14歳だった彼は、いまや20歳になっています。
彼の人生は壮絶なものでした。彼と出会ったのは僕が働き出して1年目の時、
僕がはじめて担当をもった子どもが彼でした。
初めて自分の担当の子をもてたのがすごくうれしかったのを覚えています。
家庭の不条理な理由で13歳で施設に預けられ、とにかく施設を飛び出しては、警察につかまり、
その度に謝りに行ったり、彼の行動にはほんと手を焼きました^^;
夜中にもバンバン出ていきます^^;
14歳で窃盗でつかまり、施設にはいられなくなり、自立支援施設に入れられるがそこも脱走。
他県の少年院に入ることになり、その後里親さんの所に預けられるが、そこも脱走。
友達の家を転々としながら、夜の世界に入る。そこからのお金のトラブルなど、
僕の知らない6年も壮絶な人生を送っていました。
そんな話を笑いながら話すのですが、これまで1人で頑張ってきたのだなと感じました。
しんどい時に頼ってきてくれるのは嬉しいことだなと感じます。
「教え子とラーメンを食べる。」
僕はなぜだかわからないけれど、こういうひと時を、生きててよかったなと思える瞬間の1つだと感じます。
結果はわからないけれど、これからも、そういう生き方がしたいし、そういうことを大事にしたいと思っています。
僕はもう施設を辞めて新しい道に進んでいるけど、たまに、施設に遊びに行ったりして、
昔の子ども達や職員さんに会うとやっぱり嬉しいし、そこにもう自分はいないのはちょっと寂しいけれど、
それぞれの人生を一生懸命がんばっている姿を見ると、「お前ももうちょっと頑張れよ」と背中を押された気分になります。
今年は、学校の方は高校1年生9人の新クラスの担任をやらせてもらいます。
こちらも気合を入れていこうと思います。
また、こっちの教え子とも「あんな時もあったよな」とラーメンでも食べながら、
笑える日があったら最高だなと思います^^
今日も読んでいただいてありがとうございました^^