電話相談、話し相手の仕事をするにはどんな経験が必要か?

a0002_002252今日は少し視点を変えて、電話カウンセラーやお話相手サービスをお仕事にしたいという方に向けて
記事を書こうと思います^^

 

質問:「電話相談、話し相手サービスのような仕事をするにはどんな経験が必要ですか?」

 

nigaoe-8-2先日、このような質問をいただいたので、お答えしますね。

 

 

 

僕自身、この仕事を始めて3年ほど経ちますが

 

この電話相談の仕事で、どのような経験が必要になり、

どのような経験が役に立つかはその扱うジャンルにもよるかもしれないですが、

 

僕の場合、1年半勉強したのは、「いのちの電話」という所で勉強させてもらいました。

実際にしばらくは相談員として活動もしていました。

 

 

 

もともとは、現在の仕事である教員をやりながら、

いのちの電話相談員としてボランティアで電話相談員をやれればよいかなと思ってもいたのですが、

 

通うのにあまりに家から遠かったことや、どうしても忙しく
「じゃあ、自分で作っちゃおう」と始めたのがきっかけでした。

 

ここでの勉強はとても参考になりました。

少なくとも、実際にいのちの電話相談員の人がどのように電話を聴いているのかを

見れたことはとても大きかったです(実際に現場に配属されるので)

 

 

そのあとも、実際こういう仕事(悩み電話相談や、話相手サービスの仕事)をしている人が、
どんな風に相談を聴いているのか、

 

直接自分が相談者として電話してみたこともありました

(相談員の人としてはやりにくかったと思いますが^^;)

つまり、「行動」と「リサーチ」ですね^^

 

そういう実際に自分が体験してみて、漠然としていたものが
具体的に明確になったんですね。

 

「うん、これなら自分にもできるぞ」と^^;

 

そこで、もう少し自分の中で分析してみました。

 

この仕事に、どんな技術が必要なのかと。

 

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実際に共通していたこととして、「傾聴すること」があげられると思います。

いのちの電話でも、傾聴(ひたすら、相談者さんの話をじっくり聴くこと)
をとても重視していますが、

 

これは実際の電話相談の場で本当に大事だと感じます。

 

「その人を知る」ということ。とても大事なことですよね^^
ほんの少しでもその人を理解できれば、その人が大事にしてきたことや、

 

その人の必要としているもの、またはその人に必要な言葉というものも自然と見つかりますもんね。

 

 

 

これまで多くの方のお話を聴いてきましたが、

 

ほとんどの人がすでに自分の中で「答え」を持っていること気づきました。

 

 

ですので、こちらからアドバイスするというよりは、相談者さんの話をじっくり聴き、

そのお話の中で出てきた「答え、核となる大事なキーワード」を見逃さずに、

お伝えできるように努めています^^

 

何気ない相談者様の言葉の中にヒントがあったり、客観的な立場にいるからこそ
見えることも多いように感じます。

 

 

心理学的なことも勉強しましたが、正直自分の場合そこまであまり役に立っていません 笑

 

なぜなら、1つ1つのご相談には、型やテンプレートなどはなく、100の相談があれば、
100のそれぞれの悩みの形、その答え、解決法は全く違うからです。

 

そういった意味でも、

この仕事で1番役に立っているのは、相談員として勉強してきた経験というよりも、

 

「自分のこれまでしてきた実体験」の方がずっと役に立っていると感じます。

 

専門的な知識や勉強よりも、

 

「目の前の人の話をどれだけ真剣に聴けるか」

「どれだけ思いを込められるか」

「どれだけ、その悩みに共感できるか」

 

そこが、この仕事のすべてではないかなと感じています。

実は、電話カウンセリングや、話し相手サービスに限らず、

ヒーリングをする時もこの3つがポイントだったりします。

 

 

「その人のために」という想いの力は、バカにできません。

「思い」とはエネルギーなのです。

 

 

 

本気で聴き、本気で答える。

 

 

 

その想いは必ず、相談者様に伝わっています。

 

そこから出る言葉にも自然と重みや説得力がでます。

 

大切なのは「相手を思いやる気持ち」なのです。

 

 

 

「本当にその人が、どうしたら幸せになるか」を本気で考えれば、勝手に言葉が出てくるし、
何がその人に必要なのかも自然とわかるんです^^

 

まずは、本気で聴くこと。

そして、自分の体験してきたことや、専門分野を持っていると、やりやすいかなとも思います。

実際に自分が悩んできたものは、共感の度合いが違いますので^^

 

その、つらさがわかる分、きっとそこに思いやりの気持ちも大きくなるでしょう。

 

 

誰もが根本にもっている望み。

 

それは、「誰かに自分を理解してもらいたいという思い」なのです。

 

「共感」や「思いやること」、そして、「その人を理解すること」これを徹底していくと
色々な発見があります。

 

例えば、以前こんなご相談がありました。

 

親御さんへの不満や怒りに対するご相談者様のお話だったのですが、

お話をお聴きしていると、 そのご相談者様の気持ちや思いは、もちろん
お話を聴いていれば伝わってくるのですが、

今度は、その親御さんの思いの方に目を向けて深く探っていくと実は、

親御さんの方のさみしさが伝わってきたりします。

 

そのお話の中に登場人物としてでてくるのを間接的にこちらは聴いているだけなのですが、

意識を親御さんの方に向けてみると、とても寂しさが伝わってくるのでした。

 

年をとっても我が子に自分をみていてほしい。「さみしかった」のです。

こんな風に、相談者様はもちろん、そのお話にでてくる人たちの思いを
できる限り、汲み取ったり、理解することは、

 

このお仕事をするうえでとても大切なことだと感じています。

 

そして、本当に今のそのつらい気持ちや、

誰にも言えない思いを汲み取って聴いてあげることだけでも、

 

相談者の方は救われるのではないかなと感じます。

 

 

 

次に、この仕事に対するそもそもの「信念」の部分。
やはりこれも重要となってきます。

 

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私の場合は、プロフィールでも書かせていただきましたが、
この仕事を始めようと思ったきっかけには、こんな経緯があったりします。

 

<ゆくりは ねっとを立ち上げた理由この事業への思い>

~自分の残りの命をどう使う?~

1.病気から学んだこと

2.インド・マザーハウスでの体験

3.「死を待つ人の家」での出来事

4.「孤独感」というキーワード

 

 

 

この信念の部分がブレさえしなければきっと、大丈夫だと私は感じます。

 

 

そして、もう1つ感じていること。

 

 

このお仕事、もちろん「聴く」能力は、絶対に必要なのですが、
ただ単に聴くのが得意なだけではやっていけないんですね。

 

相手に「質問する力」や「コミュニケーション能力」がとても求められるなとこれまで、
やってきて感じています。

 

<その人の悩みを追体験すること>

このお仕事の少し大変なところは、相手と同じ体験を疑似体験するということです

 

どんな時でも、
話を聴いている間は、相手と同じところに身を置くことになるので、

それが、自分の経験と重なってフラッシュバックしてしまうカウンセラーさんもいると思います。

 

ちなみに

 

「話を聴き終わった後疲れませんか?」

「相談者さんの悩みを聴いて、自分がウツになっちゃったりしないですか?」

と、よく質問されるのですが、

 

僕の場合は、これまでそういう体験はありません。鈍感なんでしょうかね^^;  笑

むしろ、どんな悩みでもどんどん来てくださいという感じです^^

 

どんな分野にしろ、それだけ悩む経験というのは、その人にとってそれだけ大事なメッセージでもあるので

、そのつらい経験を通して気づけたことを大切にしてほしいなと感じます。

 

 

<アドバイスは必要か?>

ゆくりは ねっとの場合は、アドバイスを求めている人がほとんどです。

アドバイスはいらないという人も、もちろんいますが、圧倒的に皆さん、現在の悩みの解決策(アドバイス)
を求めて相談されます。

 

それは、そうですよね。「現状のつらい状態をなんとかしたい」のだから、
そのヒントを求められるのは当然のことだと思います。

 

多くの方が、現状のつらい状況を誰にも話せずに1人悩まれています。

 

 

同じ物事を見ていても、「こういう風にみることもできますよ」ということをお伝えしています。

私自身、この電話相談のもう1つの役割は、この「物の見方をお伝えすること」だと感じています。

 

相談が終わったとき「そんな風に考えたことありませんでした」と言われることがあるのですが、

別の角度から物事を見ることで、世界というのは驚くほど変わります。

 

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つらい時、人はこんな風にスポットライトを当てています。

 

でも、少し視野を広げてみると・・・・・、

 

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こんな風に幸せをすでに自分が持っていることに気づきます^^

しかも、つらいと思っていた経験も、実はここから得られる経験はその人にとって、
とても大事な経験なのです^^

 

 

<最後に>

 

忙しくないんですか?辞めたくなったりしないんですか?という質問もありますが、

確かにこのお仕事忙しいです^^

僕の場合、普段はNPOで不登校・高校中退の子のサポートをしていますので、電話相談は、帰宅後となります。

 

でもこのお仕事が「つらい」とか「辞めたい」と思ったことは全然ないです^^

 

なぜなら、「誰かの役にたてた」という実感があるからなんです。

例えば、僕は長年勤めていた仕事を辞めて、数ヶ月ほど仕事をしていなかった時期があるのですが、
家で一人これからの人生を考えていたり、好きな漫画を読んだり、テレビを見ていたときよりも、

今の方がずっと幸福度が高いなと自分自身実感しています^^

 

これは、そういった経験があるからこそ、分かることですが、

 

人って幸福度が大きいことは、
「誰かに与えているとき」「誰かに喜ばれているとき」なのです^^

 

 

「今日も誰かに喜んでもらえたな」そういう実感がもてていれば、不思議なことに、

少々睡眠時間が足りてなくても、ばっちし寝て万全の体調の時よりも、

 

案外 元気でテンションが高かったりします (笑)

 

 

<注意しなけれんばいけないこと>

最後に、この仕事をしていて、注意しなければいけないこと。を書いておきますね。

これは、常に私自身に言い聞かせていることです。

 

それは、

 

自分を特別な存在だと思わないこと

 

です。

 

これは、自分には価値がないと言っているのではありません。

 

このお仕事をしていると、どうしてもアドバイスをする時に、
さきほどのスポットライトの例でお話したように、少し高い視点から物事を見る必要があります。

 

そして、的確にアドバイスをして、相談者様に喜ばれる。

 

そういうことを繰り返していると、自分ってすごい人間じゃないかって思えてくるのです。

 

こういう過ちは多くの人が犯しやすいのです。(特に人に助言を与える仕事の人は)

 

でも、これは大きな間違いなのですね。

 

相談者様に、伝えるべき言葉やアドバイスなど、実際に相談者様とお話をしていると、

時に自分の意識を超えてインスピレーションで受け取ったりもしますが、

 

それらは、決して自分ひとりの力ではないということです。

私自身が、その相談者様に必要な言葉やアドバイスを気づかせてもらっているのです。

 

ですので、決してアドバイスをする人が偉いわけでもないですし、

私自身もまた成長していかなければならない修行の身ということになります。

 

大切なのは、何度もいううように「その人を思いやる心」なのだと感じています。

 

 

 

あくまで、私自身の個人的な意見を書かせていただきましたが、

 

ぜひぜひ、こうしたお仕事をこれからしようかなと考えていらっしゃる方にはぜひぜひ知っておいて欲しいなと感じましたので
今回記事に書かせていただきました。

 

実際に、電話カウンセリングなどのお仕事に興味のある方がいらっしゃいましたら、1度ゆくりはねっとに電話してみてくださいね^^

 

私自身が試していたように、
実際にどんな風にどんな風にカウンセリングをやっているのか、

自分が体験してみるのが1番の勉強になると思います。

 

あくまで、個人的な意見ですが、いろいろアドバイスできることもあると思います。

 

料金は

 

60分=6,000円

90分 =8,000円

120分= 10,000円

 

となっています。

 

もしも、ご興味がありましたら

こちらの

 

ご相談予約フォーム

 

から、お問い合わせくださいね^^

 

1人でも多くの人にお役に立てれば幸いです^^

 

 

今日も読んでいただいてありがとうございました。